2009年01月15日

緒方洪庵

 緒方洪庵(おがたこうあん)。江戸時代末期の人で、天然痘の予防に尽力。大阪に適塾を開いたことでも有名ですね。

 ドラマや伝記本などで描かれていると思いますが、私としては、司馬遼太郎さんの小説での印象が強いです。天然痘との戦いについては、NHKの『その時歴史は動いた』で詳しく取り上げられていました。



 緒方洪庵といえば、やはり、適塾とその門下生の話になると思います。大鳥圭介、高松凌雲、橋本左内等といますが、やはり、福澤諭吉と村田蔵六(大村益次郎)ではないでしょうか。

 幕末、明治に、多くの人材を輩出したという点で、吉田松陰の松下村塾と並び称されることが多いですよね。教えている内容は全く違うのでしょうが、日本を良くしたいという思いは共通のものだったのでしょう。緒方洪庵と吉田松陰の人柄も、なんだか似ているようなイメージがあります。実際に、村田蔵六は松下村塾系の高杉晋作や山県有朋らと共に、幕長戦争に勝利することになるんですもんね。

 また、村田蔵六とは逆に、福澤諭吉は攘夷の愚かさを説いていました。攘夷論をめぐって、二人が激しく言いあうシーンが描かれています。



 緒方洪庵の適塾。塾生の勉強量は、凄まじいものだったみたいですね。テストの成績が良い者ほど、位的なものが上がっていくらしく、自分が寝たり勉強したりするスペースも広がっていく仕組みだったらしいです。

 少しでも早く這い上がりたい、少しでも国の役に立つ力を身につけたい。そんな純粋な思いが、幕末、明治の日本を動かす力になっていったのでしょう。今の世の中、必要なのは、高い志をもった生徒と指導者が集まる、学びの場なのかもしれません。


posted by ななせ at 15:06| 読書、本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月26日

三島由紀夫の金閣寺

 三島由紀夫さんの小説『金閣寺』を読んだのは、二年ほど前になります。私は特別本を好きなわけではないので、難しい評価の仕方は出来ませんが、単純に言って面白かったです。あの屈折した少年の心理、というより三島由紀夫さんの表現方法が絶妙なんですよね。

 少年が男になろうとする瞬間に必ず現れる金閣寺。昨今の少年犯罪にも相通じる精神状態が、そこにはあるのかもしれません。真面目で、大人しい人間ほど、適当にストレスを発散することが難しいんですよね。それで一気に爆発してしまう。ストレスという言葉で一括りにしてしまうと、単純に精神面の強弱ということになってしまいますが、本質はもっと違うところにあったりするんですよね。難しいですね。少年にとっての金閣寺は、乗り越えなければならないもの、あるいは自分の人生を縛り付ける鎖のようなものだったのかもしれません。

 まあ、私のように文才の無い素人が、たった一回読んだだけで、三島由紀夫さんの世界を理解しようなんてのは、どだい無理があるというものです。単純なまとめになってしまいますが、金閣寺を燃やすという行為が、少年にとってのリセット作業だったのでしょうね。



 さて、三島由紀夫さんと言えば、他にはどんな作品があるでしょう。『潮騒』や『仮面の告白』、それに『太陽と鉄』あたりでしょうか。

 さも知ってるかのように書き出してみましたが、実際は三島由紀夫さんの記事を見ながら、有名そうなものを抜粋しただけなんですけどね。ゴメンなさい。これを期に、『金閣寺』以外の作品も読んでみたいと思います。近いうちに・・・。



 ところで、三島由紀夫さんて、壮絶な最期を遂げたんですよね。

 自衛隊関連の問題では、先日の論文も騒ぎになりましたが、戦争そして日本の歴史を、もう一度日本人の手によって総括すべきかなあと思います。『私は貝になりたい』の上映もスタートしたことですしね。
posted by ななせ at 21:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書、本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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